黒澤哲郎 Tetsuo Kurosawa 2001

カテゴリホビー、カルチャー楽器、器材ギタークラシックギター本体状態傷や汚れあり（詳細）黒澤哲郎氏は1976年生まれの若手トップクラスの名工として知られます。
父の黒澤澄雄氏は1958年からクラシックギター製作を続けているベテランルシアーで、哲郎氏は幼い頃から工房の空気を吸い、工芸高校アートクラフト科を卒業後、父のもとに入門しました。1997年、21歳でスペインに渡り、マドリッド派のマリアーノ・テサーノスとテオドロ・ペレスの工房に入門。翌年には、グラナダ派のアントニオ・マリン・モンテロの工房でシェラック塗装を学び、1999年に日本へ帰国。父の助手を行いつつ自身の名義のギターを製作しています。
本器は2001年製で、比較的初期の作品です。現在では価格帯別に様々なモデルが製作されていますが、この頃はまだモデル名が付いておらず、実質的に最上位機種と見なせる作品です。黒澤哲郎氏のギターは、現在は最も安いモデルでも35万円からで、人気も高く中古はなかなか手に入りません。本器は初期作品ながら演奏性、音色ともに非常に優れており、お勧めの一本です。
試奏動画をご参照ください（YouTubeにリンクします）。レゾナンスはG#です。締まった音で、十分な音量があり、和音の分離が優れています。スラーやハーモニクスも出しやすく、ストレスを感じない弾き心地です。音色からきつめのテンションを想像しますが、意外とテンションは緩めで弾きやすいギターです。
【スペック】製作年：2001年表板：スプルース（松）単板横裏板：ローズウッド単板弦長：650mmフレット数：19ナット幅：51.5mm弦幅：上駒41.5mm／下駒51.5mm重量：1730g塗装：表板セラック・裏側板ラッカー（推定）
【状態】外観はキズや使用感が多めにありますが、割れなどのダメージはなく楽器としての状態は問題ありません。ボディ下部のバインディングに隙間が生じています（画像9）。専門のリペアショップに見てもらったところ、経年変化によって接着部分に隙間が生じている状態で、このままでも問題ないとのことです。ネックはほぼストレートです。フレットの消耗も少なく9割以上残っており、ビビりや音詰まりもなく状態良好です。12F上の弦高は6弦3.3mm／1弦2.7mmと低弦高で弾きやすく調整されており、ビビりや音詰まりもありません。
【付属品】レイモンド製樹脂製ハードケース
【発送】ギター用のダンボール箱を使用して丁寧に梱包し、宅急便着払い（200サイズ予定）にて発送します。料金はこちらでお調べください。
※24時間以内にご連絡、48時間以内にお支払いいただけない場合は落札者都合によるキャンセルとさせていただきます。