紀州　真柏　きしゅう　しんぱく

真柏（シンパク）とは 植物学上、ミヤマビャクシンと言い、盆栽界では松に負けず劣らずファンが多い樹種です。 真柏の魅力はなんといっても、白く白骨化する幹の芯とねじれていく幹です。 枝などの木質部分がはがれ白骨化したものを盆栽界では「シャリ」と呼びます。但し、今回出品したものには「シャリ」は有りません。置き場所　真柏は、年間を通じて屋外の日光がよく当たる場所に置きます。室内栽培には向きません。　　　　　寒冷地で気温マイナス10 度以下になる場合は、保護が必要です。霜がおりると葉の色が変わる種類もありますが、春には再び緑の葉となりますので心配いりません。水かけ　真柏は湿った土壌をあまり好まないので、水のやり過ぎには注意が必要です。土が乾いてきてからの水やりで十分です。植え替えの後の定期的な葉水は効果的でしょう。肥料　春から秋にかけて1月に1回固形肥料を与えます。成長期には適宜、肥料の量を増やします。剪定　枝を充実させるには、成長期を通して、輪郭からはみ出して伸びた葉を、指でつまみ取るか、よく切れる鋏で切るなどすると良いでしょう。切り口が弱くなり、葉が茶色く変色するので、決してバリカン刈りはしないでください。葉が込みすぎた場合は鋏ですかします。真柏は一般的に丈夫な木で、大胆な剪定にもよく耐えます。しかし、葉をすべて落とした枝から芽吹くことはありませんので、おいておきたい枝には必ず多少の葉を残してください。針金掛け　盆栽として作られている真柏は、若木の時からすでにしっかりと針金をかけて形作られています。大きくねじれたその姿は高い人気があり、山で時間をかけて自然に育ったかのように形作られます。真柏は必要に応じてかなり強く曲げることができますが、ジン、シャリ部分を曲げる際は折れやすいので注意が必要です。ジン、シャリ部分が太く大きい木を扱う場合は、割れ目を入れてその一部を取り除くことで、ジン、シャリ以外の柔らかい部分を曲げやすくすることもできます。これは高度の技術を必要とします。サイズ　高さ　鉢底から　約35cm(鉢の高さ約21cm)　　　　幅　約33cm 奥行　約22cm　　　　鉢のサイズ　高さ約21cm 幅、奥行共約12cm撮影日　2022年5月28日