シャガールの貴重な手彩色銅版画。満月の下、幻想的で美しい故郷と恋人への思慕が滲んでいます。愛の画家の鉛筆サインとエディション入り。

■ マルク・シャガールのベラへの思慕を主題にした鮮やかな手彩色カラー銅版画です。満月に映える故郷を背景に、妻ベラを抱きしめるシャガールの想いを、色彩豊かに描いています。ロバが丘上に描かれ、家々が集う町が河のはるか先に有り、実際は会えないことを暗示するようです。詳細は分かりませんでしたが、フランスの地方の旅で立ち寄ったアンティークショップで一目で気に入ってしまった素敵な版画です。愛の画家シャガールの内容に富むカラー版画です。帰国時に古い額ははずし本紙のみとしましたが、額装は数千円からと安価ですので、室内や好みに合う額装でされるのがよく、オークションでは本紙のみです。額装の写真は参考例です。ご了承ください。

■ 寸法は次の通りです。本紙に若干の薄い時代の黄ばみがあるものの、北フランスの乾燥した空気と保管の良さできれいに保たれていた版画です。
〇　鉛筆による、Marc Chagallのサイン
〇　鉛筆による、エディション２７/７５　（75部限定の２７番）
〇　本紙サイズ　高さ２４０　X　幅２８５ mm
〇　版画サイズ　高さ１１０　X　幅１７５ mm

■ マルク・シャガール（Marc Chagall、1８８７～19８５年）は、東欧系ユダヤ人のフランスの画家です。最初の妻ベラへの愛と結婚を主題とする作品を多く描いて愛の画家とも呼ばれます。1910年、15年、23年にパリへ。版画制作は当時アーティストの間で流行ししました。1941年、第二次世界大戦でナチスの迫害を避けてアメリカに亡命します。最初の妻ベラは1944年にアメリカで病死。1947年にパリへ戻り、1950年から南仏に永住して、フランス国籍を取得。フランス共和国文化大臣のアンドレ・マルローからオペラ座の天井画を依頼され、1964年に完成。ニース市国立マルク・シャガール美術館があります。アポリネールはシャガールの探究心旺盛な作風をシュルナチュラリスム（超自然主義）と名づけました。

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