イギリス連合王国 クラウン銀貨 1887年 NGC AU ブルートーン

図柄表：ヴィクトリア女王ジュビリーヘッド図柄裏：聖ジョージの竜退治発行地：イギリス連合王国ロンドン王立造幣局発行年：1887年彫刻師：Leonard Charles Wyon, Benedetto Pistrucci銘文表：VICTORIA D:G: BRITT: REG: F:D:銘文裏：1887 B.P.額　面：クラウン材　質：銀（.925）直　径：38.61 mm重　量：28.28 g分　類：KM-765; Sp-3921状　態：NGC AU DETAILS備　考：ブルートーン観る角度によって移ろい変わりゆく美しいブルートーンが乗った最高の一枚。裏側のクリーニングによってDetails評価となってしまっているが、それを超えたコイン本来の魅力を大いに秘めている。本作の彫刻師Leonard Charles Wyonは、ウナとライオン、スリーグレイセス、ゴシッククラウンなどを手がけた英国を代表する天才彫刻師William Wyonの息子にあたる。彼らは親子二代で英国王室の御用達彫刻師として名作を残した。彼らが手掛けたコイン及びメダルは、発行当時から人気が高く、現在でも高額で取引される傾向にある。本貨に描かれたヴィクトリア女王は、英国の最盛期に生きた君主だった。彼女の時代に英国は版図拡大に加え、あらゆる技術・文化が急激に成長した。ヴィクトリアは英国の女王だが、ドイツ人の血を引いており、王室に向かい入れた夫アルバートもドイツ・ザクセンの出身である。よって、英国王室は実はドイツ系によって統治されていたことは意外にも知られていない。この因果は世界大戦の時に突如訪れる。ジョージ5世は当時ドイツと敵対していたため、ドイツ系の名サクス＝コバーグ＝ゴータを継承する英国王室は、国民から受ける印象の問題から氏族名を変更せざるを得なかった。こうして変更された結果、現在にまで続くのがウィンザーという氏族名である。