管理番号 | 新品 :06880111 | 発売日 | 2024/06/20 | 定価 | 32,000円 | 型番 | 06880111 | ||
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今年6月に青山店で充当しました。数プッシュしかしておらず、未使用に近いです。モスクワのシティエクスクルーシブ、ベンゾイン19。この香りのテーマは、全てが変わる瞬間、人生が転落する瞬間、何もかもが今までと同じではなくなる瞬間を表現したとのことで、ルラボらしいとても難解な香りだと感じている。トップはレジン(樹脂)。スプレーすると、オリバナムの松の木に似た、爽やかな樹脂の酸味がダイレクトに香ってくる。ミドルはバルサミック・ウッディ。樹脂の鋭い酸味を香らせながら、徐々にオリバナムのミルキーなコクのある甘い部分が濃くなっていく。奥からはセダーウッドの乾いたウッディ感も感じられる。ムエットだと、このオリバナムとセダーの組み合わせが、ガイアック10とリンクする。ガイアックの方が柔らかな温もりがあり、ベンゾイン19の方がピリッとした緊張感がある。ベースはバルサミック・アンバー。トップミドルの印象を残しながら、ベンゾインの少し酸味を伴った甘さが増していく。そこから、セダーのマニマリック的な深み、さらにはドライアンバーやムスクがどっしりと構えたようなベースがあり、その上を酸味を纏ったベンゾインのバルサミックな甘さがフワッと香っていくような、とても神秘的な香りが延々と続いていく。香りの大部分がミドル以降で組み立てられたような、ほとんど拡散しない香りのため、丸1日持続する。オリバナムを母とした、ガイアック10と兄弟のような香り。ガイアック10と同様に、香りを纏うのではなく、肌や心に寄り添うようなスキンフレグランスだと思う。公式HPにはベンゾイン19の香りについて「情熱的な精神に対する、自分の思うがままに人生を送る決心をした人々に対する普遍的な賛辞なのです」と説明されている。